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​小林 顕子 
Akiko Kobayashi

一般社団法人Soil 代表理事
SOFIX診断士
ガイア都市創造塾 第7期生

未来をビジネスという絵具で描く

ソーシャル・アーティスト

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 地球温暖化など環境問題が人類の大きな脅威となってきているいま、私たちには何ができるでしょうか?


自然が持つ素晴らしいシステムと科学的エビデンスに基づき、環境再生農業を通じて、環境を再生し、私たちが安心して暮らし続けられる持続可能な社会を創り、次の世代へとつないでいく…地球とともに生きる幸せな未来のビジョンを描き、実現しようと活動しています。

 特に土の中の生態系、すなわち土壌微生物やみみずといった土壌生物の棲みかを破壊しない農業を推進しています。さらに土壌の生物性、つまり土の中に存在する微生物の数や活性の度合いを数値化し客観的に評価することで、経験や勘だけではなく、根拠(エビデンス)に基づいた「再現性と収益性」のある有機農業が可能となるため、各地で土壌分析を行っています。土壌生態系を壊さず、環境の再生にも資する環境再生農業は、これからの未来に必要な農業の形なのではないかと考えています。

 幼いころ、収穫後の水田には「れんげ」の種が撒かれていました。れんげは鮮やかなピンク色の花を咲かせます。れんげはマメ科の植物で、大気中の窒素を吸収し固定する作用があるため緑肥として利用されていました。春になると一斉に花を咲かせ、あたり一面ピンク色の絨毯が広がります。そのれんげの花を摘み、編み込んで首飾りや指輪など作っていたことを思い出します。そしてこの美しい風景を見て、幼い心に強く感じたのは「ここは天国なのではないだろうか?」という思いです。
この思いを多くの子どもたちにも伝えたいと、休耕田や畑にれんげの種を撒いて、開花させる「れんげプロジェクト」を進めています。美しい風景を楽しむだけではなく、土壌生態系を守り、土を豊かにするれんげの緑肥としての効能、そこで育てられるオーガニックな野菜を通して、環境と食の大切さを学ぶカリキュラムです。

 自然の偉大な力やシステム、そして私たち人間の智慧と技術を生かし、すべての生命(いのち)が大切にされ、輝く未来を創っていきたいと思っています

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